2017.08

2017年8月23日(水)『日本橋劇場、松也自主公演、挑む、番町更屋敷、乗合船恵方萬歳』

 日本橋の日本橋劇場での、尾上松也の自主公演「挑む」、を観に行った。演目は、番町更屋敷、乗合船恵方萬歳の二つ。 番町皿屋敷は、岡本綺堂の新歌舞伎、旗本青山播磨の名セリフが芝居の要である。吉右衛門や、梅玉が主に演じてきた芝居で、歌い上げるセリフ術が見どころ、聴きどころで、この辺りを...

2017年8月14日(月)『8月歌舞伎三部、野田版 桜の森の満開の下(した)』

 8月歌舞伎座の三部は、野田秀樹さん、作、演出の野田版 桜の森の満開の下(した)である。野田版の歌舞伎は、これまで、勘三郎で、「研辰の討たれ」「鼠小僧」「愛陀媛」の三作を見てきた。歌舞伎以外の野田さんの作品は観たことがないので、分からないが、前三作は、人間の不条理を描いて、生きる...

2017年8月11日(金)『歌舞伎座8月1部、刺青奇偶(いれずみちょうはん)。玉兎、団子売』

一部は、刺青奇偶(いれずみちょうはん)。玉兎、団子売である。刺青奇偶は、長谷川伸の代表作で、昭和七年、1932年に歌舞伎座で初演された、新作歌舞伎である。主人公の半太郎は、博打好きで、深川生まれだが、行徳に流れて、その日暮らしをしている。酌婦お仲が、川に飛び込んで身投げするのを、...

2017年8月11日(金)『歌舞伎座8月2部、修善寺物語と東海道中膝栗毛「歌舞伎座捕物帖」』

 修善寺物語と、新作、東海道中膝栗毛「歌舞伎座捕物帖」の二本立て。 修善寺物語は、岡本綺堂の原作、伊豆の面打ち夜叉王は、源頼家から、自分の顔を映した面を作るように依頼される。しかし、何度面を打っても、面には精気がなく、死に顔のようになり、頼家が、督促の爲、屋敷に訪れた際にも、腕が...