2017.03

2017年3月25日(土) 3月歌舞伎座、海老蔵の助六、引き窓、けいせい浜真砂、助六由縁江戸桜』

 三月歌舞伎、夜の部は、海老蔵の助六が眼目だ。演目は、引き窓、けいせい浜真砂、助六由縁江戸桜の三っである。 引き窓は、何度も見た演目であるが、親子の情、義理の息子への義理が重なり合って、まさに情けと義理の集大成だった。今月の岡崎の隠隠滅滅とした芝居と比べると、最後に、長五郎を逃し...

2017年3月20日(月)『三月大歌舞伎、昼の部。仁左衛門の知盛、明君行状記、義経千本桜の渡海屋と大物浦、ドンツク』

 3月の歌舞伎座の昼の部を観た。明君行状記、義経千本桜の渡海屋と大物浦、ドンツク、の見取り公演だった。 明君行状記は、備前岡山藩の藩主、池田光政の側近青地善左衛門は、禁猟地と知らず鳥を火縄銃で打ち、そのことを咎めた足軽を切ってしまう事件を起こした。普通なら死罪が順当な所だが、主君...

2017年3月12日(日)『国立劇場3月公演。伊賀越道中双六』

 国立劇場の、伊賀越道中双六を見る。前回の平成26年12月の国立の公演を観ているから、二度目になる。沼津は良く出るが、岡崎は、なぜか出ない。前回観た時、いくら仇討でも、話が陰々滅滅で、救いがないので、度々は、出ないのかもしれないと思ったものだ。今回も唐木政右ヱ門を吉右衛門が勤め、...

2017年3月4日(土)『国立小劇場、組踊執心鐘入と琉球舞踊』

 国立劇場小劇場で、「組踊執心鐘入と琉球舞踊」を見る。執心鐘入は、いわゆる道成寺物の沖縄バージョンだと言われているが、どんな踊りか、観に行く。   美男の若衆、若松が、首里に奉公に行く途中、一夜の宿を借りると、その家の女が、若衆に惚れて、夜を明かして話し合おうと迫る、女の懸想に怖...