2016.05

2016年5月21日(土)『国立劇場、前進座の四谷怪談』

 国立劇場で、前進座の四谷怪談を見た。先日は、国立劇場で、幸四郎の四谷怪談を観、これまで歌舞伎座で、何度も見た四谷怪談であるが、大歌舞伎と前進座の歌舞伎の四谷怪談は、どこが似ていて、どこが似ていないのか、注目して観る事にした。今回の四谷怪談で、いつもは出ない幕も出て、鶴屋南北の名...

2016年5月7日(土)『団菊祭5月歌舞伎昼の部。鵺退治、寺子屋、十六夜清心、楼門五三桐』

 昨日に続いて、団菊祭の昼の部を見た。最初の幕が、鵺退治(ぬえたいじ)。この演目は、初めて観た。それもそのはず、昭和37年以来の54年振りの上演だ。明治32年(1899)に福地桜痴作の新作歌舞伎で、いわゆる活歴物だ。九代目の團十郎と、五代目菊五郎に書き下ろして、初演された。 一言...

2016年5月6日(金)『団菊祭五月大歌舞伎。競獅子音羽花籠、三人吉三巴白浪、時今也桔梗旗揚』

団菊祭五月歌舞伎の夜の部、最初の幕は、競獅子音羽花籠で、菊之助の長男,寺嶋和史の初お目見えの目出度い舞台である。菊五郎の息子である菊之助と、吉右衛門の娘が結婚してできた子供だから、菊五郎、吉右衛門にとっては、孫にあたる。菊之助を真ん中に置き、我が子を抱いて、左に吉右衛門、右に菊五...