4月25日(土) 「我慢を知らない人達」

昨日、吉村大阪知事が、休業要請に従わないパチンコ店、6軒を公表した。二軒はその後休業したそうだが、4軒は要請に答えず、堂々と営業している。そしてこうした店には、10時の開店前から、客が長い列を作って開店を待ち、次々に入店したそうだ。店側は、店を開かないと自転車操業なので店が潰れる、と言い、客は、店が開いているからパチンコをする、と嘯いている。店側には、店をオープンしないといけない理屈があるのだろうが、もしパチンコ店がコロナウイルスの爆発地点、クラスターになったら、どうするのだろう。責任は取れるのだろうか。換気は十分に行っている、パチンコの機械も消毒を行っていると、店は言うが、店の中は、密集、密閉、密接の三密状態なのは、言わずと知れた事、営業をやめさせる何かの手立てはないものだろうか。

早朝、7時に起きて、林試の森に散歩した。朝から親子で、サッカーや野球を楽しんでいる。散歩の人、ジョギングの人,犬を連れた人、いつもの光景だ。外国人の散歩者も目に付いたが、ことごとくマスクをしていない、西洋人にとっては、マスクをするのは病気の人で、健康な人間はマスクはしない、という認識があるのだが、日本では、マスク着用は早くからエチケットの一つである。通り過ぎた際、マスクをしろよと、強い口調で、注意を促したが、素知らぬ表情だった。

公園の拡声器で、公園の利用は1時間を守ってください、とアナウンスがあった。密状態を避けるため、公演滞在時間を短くしようという意図だろうが、声を流すだけでは、誰も言うことをきくまい。

十人位の写真のグループが集っていて、レクチャーを受けた後、公園内に散らばり、撮影を始めた。高齢者の写真愛好グループのようだ。植栽の中に入らないように、低い柵が作られているが、これを無視して、内部に入って撮影している人もいる。望遠レンズを付けたカメラを、いかにもカメラマンめいて、首から下げたり、腕に持って被写体を探している。野鳥を写したいのか、数人がマスクもしないで、木の下を指さし、カメラを構えている。不要不急の外出を避けて欲しいと言われている中、趣味の写真撮影会とは驚く。少なくともマスクをし、柵の中には入らないのがルールだろう。我慢という言葉を知らない方々だ。

鈴木桂一郎アナウンス事務所

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