2月21日(木) 『腋毛を剃る』

ジムでトレーニングしていている人の中で、ボディビルやフィジーク大会に出ている人は、何故か皆、腋毛を剃っている。私は、腋毛がない人は大会に出場している人、ある人は出場した事がない人と、区別している。

大会規定で、出場者は腋毛を剃るように決められている訳ではないのだが、皆剃っているのは不思議な事だ。

去年初出場した時には、私は、皆さんに従って腋毛を剃って出場したが、オリンピックで、女性選手の中には、腋毛を剃らず、ナチュラルな姿で、競技に参加している選手もいる中で、ボディビルの大会に出場するのに、男の私が、なぜ腋毛を剃らないといけないのか、不思議で仕方がなかった。でも出場者全員が腋毛を剃っている中で、実績のない私が抵抗しても仕方がなく、足並みを揃えるしかなかった。

去年の5月の大会の後、再び腋毛を、剃らないままにしていた。再び、元の様に毛が生えて来て、ナチュラルな姿に戻った。

今年は、5月4日の東京オープンボディビル大会に出場する予定にしている。後大会まで70日ほどに迫って来た。大会に出場するには、こちらもなぜか肌を焼いて、色黒にして出場しなくてはいけない。色黒になると、筋肉のカットがより綺麗に出るからだと聞いたが、本当の事は分からない。出場する選手が、皆真っ黒なので、横並びするしかないのが本音である。ジムにある日焼けマシンで日焼けして、そろそろ大会に備えないといけない。そこで、腋毛を剃る事にした。大会直前に剃ったのでは、せっかく全身日焼けしても、腋毛が邪魔して、腕の付け根だけが、白く残り、黒くならないからである。せっかく生え揃った腋毛を剃るのは、少し勇気が必要だった。

その腋毛。去年の大会後、すぐに剃るのを止め、ずっと伸ばしてきたが、若い頃の様に、黒い毛が密集して生えているのではなく、茶色がかった、一本一本が細くなった毛が生えているだけで、昔日の面影はない。腋毛にまで、やはり老化が進んでいるのである。

鈴木桂一郎アナウンス事務所

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