1月28日(月) 『パーソナルトレーナーの役割パート3、顧客に火事場の馬鹿力を出させる』

筋トレは、種目によるとは思うが、1セット、通常10回から15回が普通である。でも私のパーソナルトレーナーの伊勢さんは、この常識をあてはめない。驚くような回数を時折言ってくる。

レッグエクステンションを例にすると、31,7キロで15回行って、次も同じ重量で行う場合、私としては、当然15回と思って脚を振り上げるのだが、15回を終える直前に、「後5回」、と平然と要求してくる。心の中で、「えっ、嘘。騙しジャン」と思うのだが、最後の力を振り絞ると、なんと20回出来てしまうのだ。

筋トレは

思議で、脳が15回しかできないと思っても、パーソナルトレーナーに、命じられると、それ以上の回数が出来てしまう。筋肉の能力として出来るかどうかの前に、脳が、「20回は出来ない、無理するな」と、どうも指令を出しているようだ。

「脳は、安全を考えて、回数を制限するが、実は筋肉はそれ以上にできる」、というのがパーソナルトレーナーに指導をお願いして、痛感する事である。脳の命令を無視して、それ以上に身体を動かし、負荷をかける事が、筋トレの極意なのかもしれない。一人で筋トレする時には、結構脳の命令に従ってしまうが、トレーナーの命令と言うのは、筋肉をでかく、綺麗にするためには重要だと思う。

火事場の馬鹿力と言う言葉があるが、普段は出ない力が、いざと言う時に、爆発的に出る事が有る。筋トレでは、脳の指令を超えた、火事場の馬鹿力が、日常的に必要だと思う。一人で筋トレしていると、なかなか火事場の馬鹿力は出せないが、パーソナルトレーナーの存在が、自分の脳の指令を無視し、無理矢理力を引き出させる力になっていると思う。馬鹿力を出させる事に、パーソナルトレーナーの存在があると思うのだ。

鈴木桂一郎アナウンス事務所

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