1月26日(土) 『太ると言う事』

江戸時代は、普通金持ちは太っていて、太っている方がモテたと聞く。逆に、肉体労働で、筋肉隆々とした体つきは、モテなかったそうだ。

今の社会、積極的に太りたいと言う人は、健康面でのリスクがあるので、少数派である。ボディビルダーは、大会が終わると、高カロリー、高タンパク質の食事に切り替え、摂取カロリーを上げて、筋トレを繰り返し、身体をでかくするために太る。中には10キロから20キロも太らせるビルダーもいると聞いた。太ると言っても、狙いは筋肉を大きくするために太るのだが、ピンポイントで、筋肉だけ大きくするのは難しく、脂肪も同時に増えてしまう。体重を増やすという事は、筋肉と、脂肪が同時に、体中について太ると言うことなのだ。

増量期に入ると、体重が増えてくるので、体全体がでかくなった感じがする。腕が太く見え、大胸筋がはちきれんばかりに大きくなった感じがする。一方で、脂肪も同時に付いてしまう。一番脂肪がつくのは、腹周りである。痩せた時には76センチのズボンが入ったのに、すぐに79センチのズボンでもきつくなる。シックスパックが見えていた腹筋も、いつの間にか脂肪で隠れてしまう。脂肪は太腿にもつくし、顎にも、指にも付く。入っていた指輪が太ってくると入らなくなる事もある。内臓にも当然脂肪がつくし、体のどの部分にも全体に脂肪がつくのだ。増量期、重い重量が上がるようになり、筋肉がでかくなる喜びがある一方で、一緒に脂肪も増えてしまう悲しさも味わう。筋肉だけを増やしたいのに、残念な事だが、これがリアルな所だ。

鈴木桂一郎アナウンス事務所

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