10月28日(日)『ハロウインは、巨乳とマッチョを自慢する場です』

今年は10月31日がハロウィンに当たるが、渋谷のセンター街は昨日の土曜日から、仮装姿の若者で賑わい始めた。思い思いの仮装姿の若者たちは、皆笑顔で歩いていた。酒に酔って暴れている人はおらず、和やかな雰囲気であった。仮装姿の男は、素顔を見せないので、ナンパしやすいようで、盛んに仮装姿の女性グループに話しかけていた。仮装衣装やメイクをすると、自分のキャラクターを捨て、恥ずかしがりやの子も、人見知りする子も、思い切りつっこんでナンパできるようで、仮装をすると人格を変える事が出来るように思えた。ナンパされる方の女性も、仮装しているので、誘われやすいように思えた。

暫く観察していると、共通項が見えてきた。巨乳の女の子は結構露出度が高く、大きな胸を殊更強調して見せていたし、筋トレでマッチョな体になった青年達は、寒いのも気にせず半裸姿になり、筋肉質を見せつけていた。鍛えた筋肉を、夏場は海岸でアピールして、ナンパの材料にしても、秋になると裸でいられるところはなく、ハロウインが、マッチョを見せつける最後の機会になる訳で、折角苦労して作った体だ、まあ楽しんでとしかいいようがない。

普段は密かに自慢している巨乳を、この時ばかりはと、わざと露出度を高くしている女性を見ていると、微笑ましい。見てもらうために露出しているのだから、見ないと失礼に当たると思ってしまう。マッチョな青年も同じ思いだろう。自慢の身体を、こういう時しか見せつけることができない訳で、苦しい思いをして作り上げたマッチョな体を、精一杯露出して自慢すればいいのだ。

腰に蓑を巻いたマッチョな美少年が、恥ずかしそうに、切ない笑顔を浮かべて立っていて可愛かった。美少年のマッチョ、めったにお目にかかれないが、これも時代だろう。私も、50歳若ければ、ハロウインに参加したかったな、若い人はいいなと、静かに呟いて、渋谷センター街を、後にした。

鈴木桂一郎アナウンス事務所

ニュース, ナレーション, 司会, 歌舞伎, お茶, 俳句, 着物, 元NHKアナウンサー