2021.10

令和3年10月21日(木)『新橋演舞場新派公演、小梅と一重。大夫さんを見る』

久しぶりに新橋演舞場に行った。先代の猿之助の公演や、歌舞伎座建て替え中には、毎月の様に通ったが、コロナ禍、久し振りの訪問である。花柳章太郎追悼公演と言う事だが、私は、章太郎の舞台を見た事がないので、どんな役者だったのか、分からない。新派に女形の芸を持ち込んだ人だそうだ。 小梅と一...

令和3年10月15日(金)『歌舞伎座1部、天竺徳兵衛新噺を見る』

猿之助の天竺徳兵衛新噺(てんじくとくべえいまようばなし)、小平次外伝、松也の俄獅子の2本。小平治外伝は、天竺徳兵衛新噺のスピンオフドラマで、初めて見た。肩のこらない、怪談話で、猿之助の早替わりと、悪婆が見もの。猿之助は、何をやらせてもうまいが、悪婆は、ニンにぴたりで、ここまで...

令和3年10月14日(木)『国立劇場で伊勢音頭恋寝刃を見る』

梅玉の芝居は、淡白に見える。ニンと異なることはせず、坦々と、自然体で演技をする。芝居を観ていると、やる気があるのかどうか分からないようにも見える。伊勢の御師は、旅行のガイドで、ツアーコンダクターである。たくさんの人を伊勢神宮に案内し、主食を提供し、時には女も提供する仕事で、...

令和3年10月02日(土)『歌舞伎座2部時平の七笑、太刀盗人3部松竹梅湯島掛額、喜撰』

今日が初日だった歌舞伎座10月大歌舞伎の、2部と3部を連続して観た。 二部は、時平の七笑、太刀盗人の2本。時平の七笑は、我當のものを京都と東京で何回か見たが、私はこの芝居はあまり好きではない。藤原時平は、謀反の嫌疑をうけて流罪になる菅原道真を、労い、無実の罪を晴らしてやると、約束...