2017.07

2017年7月23日(日)『歌舞伎座七月公演夜の部、駄右衛門花御所異聞』

歌舞伎座七月公演の夜の部をみた。演目は、通し狂言、秋葉権現廻船語、「駄右衛門花御所異聞」(だえもんはなごしょいぶん)で、松竹の宣伝では、奇想天外な物語だそうだが、どんな筋か、皆目見当がつかない。江戸時代に、七代目団十郎が演じた芝居の、復活狂言である。二百年以上再演しなかった、とい...

2017年7月19日(水)『国立劇場、菊之助の一條大蔵譚』」

 尾上菊之助。父が菊五郎、嫁は吉右衛門の娘で、吉右衛門は義父にあたる。両親が演じた大蔵卿を、菊之助が、どんな指導を受けて、どのように演じるのか、楽しみにして、夏の盛り、高校生たちで満員の、国立劇場まで、足を延ばした。 これまで、富十郎、勘三郎、吉右衛門、菊五郎、仁左衛門と、名優が...

2017年7月9日(日)『七月歌舞伎座、春の部、矢の根、加賀鳶、連獅子』

 歌舞伎座の7月公演、昼の部を観に行く。昼の部は、右團次の「矢の根」、七代團十郎がが歌舞伎十八番の一つに選定した、典型的な荒事である。筋と言う筋はない、絵姿を見る芝居である。黒鬢、筋隈、黒繻子揚羽織、仁王襷といういでたちは、一目で荒事と分かる姿で、誰でも、この衣装を身に付ければ、...