4月22日(水)「コロナ禍は、私たちの楽しみを次々に奪う。祭礼が各地で中止に

イタリアのベニスでは、恒例のカーニバルが祭の期間中に中止となった。日本でも、下町の祭礼が相次いで中止となっている。三社祭は、10月への延伸が発表され、鳥越祭、下谷、赤羽、根津は中止された。

お祭りには多くの人が出て混雑する。お祭りに付き物のお神輿と山車。お神輿を担ぐ人は、神輿の棒に鈴なりになって担ぐし、前後の担ぎ手と完全に密着して担ぎ、せいや、おいさなどと掛け声をかけるので、その声は耳にダイレクトに届き、担ぎ手の息遣いも直接伝わる。つまり唾も飛んでくるという訳だ。屋外で担ぐにしても、密閉、密集、密接の三密のうち、完璧な密集、密接の二密状態になる。更にお祭りでは、呑み会は当たり前で、中には昼から呑んでいる奴もいる。祭り期間中は、飲み屋では、それこそ密集して呑んでいるし、極めて三密に近い形で、祭り期間中は過ごすことになる。子供が引く山車だって、綱を引く子供たちの間隔は狭い。綱は直接両手で握るので、綱との接触状態になるので、コロナウイルスの感染が心配だ。こう考えると、祭礼の中止はやむを得なところだ。

私は、若い人に交じってお神輿を担ぐために、筋力トレーニングしているので、祭礼の延期は残念だ。唯一の希望は浅草三社祭だ。10月中旬に延伸になったが、10月までにコロナ禍が収まるといいのだが、希望的観測では開催して欲しいが、今現在の流行の状態を見ると、楽観はできない。なくなるという覚悟は決めておいた方がいい。

鈴木桂一郎アナウンス事務所

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