8月19日(月)『高校野球選手の足が長すぎるし、白い歯がイケメン度を増す』

NHKのアナウンサーになり、高校野球の実況を担当したのが、入局した年の昭和50年、1975年の香川大会だった。もう44年も昔の事になる。当時の甲子園常連校だった高松商業や丸亀商業の選手達は、日焼けで、一様に真っ黒な顔をしていて、私より年上に見える、いかつい顔の選手もいた。がっちりとした体を持って、歌舞伎役者のように顔が大きくて、1m80センチ台の選手は少なく、小柄で、胴長短足の、日本人的な選手が多かったように記憶している。

それから40数年が経ち、今年の101回大会を見ていると、短足胴長の選手はあまり見かけず、足の長い選手が多いなと思った。私が高校野球を始めて担当してから、もう半世紀近い時間が流れている中で、日本人の体格の変化を強く感じる。

それから、これは余談だが、私が歳を取ったせいか、高校生の顔が、皆可愛く感じる。きりっとして、イケメン選手も多い。陽に焼けた笑顔が可愛く、バッターボックスで、笑顔がこぼれ、鋭い視線で、投手を睨み付ける姿や、ピンチでも笑顔を絶やさない投手を見ると、可愛いなと思うし、青春を輝かせている球児達に、拍手を送りたくなる。

日に焼けた赤銅色の選手の口元に毀れる白い歯が、イケメン度をアップしている。実は、去年活躍した金足農業の吉田照星投手も口につけていたと記憶している純白なマウスピースである。白いマウスピースは、遠くから見ると白い歯に見えるので、イケメンを更にイケメンにしているのだ。

私も、筋トレの時に何時も使っている半透明なマウスピースを、白いマウスピースに変えて見ようかなと思う。

鈴木桂一郎アナウンス事務所

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