4月29日(月) 『朝の散歩が日課になった』

42年間お世話になったNHKを一昨年卒業した。退職前には、退職後の生活を色々と夢見ていて、毎日が日曜日になるので、朝は散歩して、図書館で新聞を読んだり、読書をして過ごし、散歩中に見つけたお店でランチを食べ、午後はジムに行き、筋トレをして時間を潰し、夕方に帰宅する、などと言うプランを考えていた。でもあくまでイメージの世界だったようで、退職後、一回も散歩や図書館に行かなかった。

去年、11月1日から減量を始めて、順調に体重が落ちたが、60キロを境に、一ヶ月以上、体重が落ちなくなった時期があった。ベテランビルダーのNさんに相談したら、朝食前に1時間程度散歩する事を薦められた。藁にもすがる気持ちで、3月中旬から、早速、朝の散歩を始めた。私のアパートの下には目黒川が流れていて、桜の季節には、川沿いの遊歩道を歩いたり、林試の森や、目黒不動まで、毎朝散歩する事になった。朝の散歩入った気持ちがいい。とくに雨上がりの森の中を歩くと、空気が美味しく感じられ野が不思議だ。時には、発見もある。

67歳になって気が付いた事だが、桜が咲く時には、枝についた蕾が膨らんでくると、蕾から、花芽(かが)が複数、数センチ伸びてきて、花を咲かせる。桜が玉のように咲いているように見えるのは、蕾から数本の花が伸びて来て咲くからなのだと分った。桜の蕾を毎日見て、早く咲かないかなと散歩しながら、心待ちにしていたが、蕾からいっきに花芽がのびて花をつける、成長の一気さに驚くとともに驚いた。

減量するために始めた毎朝の散歩だが、大会が終ってからも、散歩を続けたいと思う。自然への感動なしに人生はありえないからだ。