3月23日(土) 『筋肉増強剤に関して』

数年前、クレアチンを飲んだ事がある。ベンチプレスで、中々100キログラムの壁を越えられず、苦しんでいた時期があったが、クレアチンを勧められて飲んだところ、それまで95キロが1回しか上がらないのに、いきなり100キロが挙がってしまったのだ。正直に言って驚いた。サプリメントの効果を、このようにあからさまな形で体験して、これはサプリなのか、筋肉増強剤の一つなのか、分らなくなった。ベンチプレスで100キロを越えたが、突然100キロを上げてしまったためか、手首の関節と、肩の関節に痛みが走り、違和感を感じたので、その後クレアチンの服用は止めてしまった。

勿論クレアチンは、筋肉増強剤とは違い、誰もが飲んでいいサプリと知っていたが、効果がありすぎて、何か後ろめたい気持ちもしたものだ。

筋肉増強剤、私は使ったことがないが、激しい筋トレ同時に使用すると、一気に筋量が増えると聞く。勿論副作用に関しても、男性機能が衰えるとか、女性の乳房のように乳首が垂れるとか、様々な症状が現れ、健康に悪影響を及ぼし、生命に致命的な影響を与える事も知っている。でも、アメリカのプロボディビルダーの体を見て分るように、想像以上に筋量が増えて、とてつもないマッチョな身体になる事は確かなようだ。人のホルモンに影響を及ぼす筋肉増強剤と、クレアチンを同列に扱うことは出来ないが、絶対使ってはいけないとは、私は思わない。薬物を利用して、記録を伸ばしたり、筋量を増やすことでは、同じだからだ。ただ、筋肉増強剤を使った人は、それを隠さずに公表し、筋肉増強剤を使わなかった人達と同じ舞台で戦ってはいけないということは、主張しておきたい。

鈴木桂一郎アナウンス事務所

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