2月25日(月) 『マッスルコンテストJAPAN大会』

2月24日に、川崎で行なわれた、マッスルコンテストJAPAN大会を観戦に行った。日本初開催なので、どんな大会なのかと思って見にいったのだが、川崎まで見に行って、金と時間の無駄、損したと思って帰路についた。

観戦した印象を書くと、大会のカテゴリーが複雑で、次から次へと、選手が舞台に出てくるのだが、切れ間がないので、今、何の試合が行われているのか、全く分からず困惑した。舞台の上に、大きなプロジェクターが設置されているのだから、そこに表示するのが当然だろう。戦っているカテゴリーが分らないし、おまけに同じ選手が、繰り返し出てくるので、戸惑ってしまった。

プログラム上、これから何を行なうのか、きちっとした説明がないのと、ステージ上では、エンドレスに競技が続き、試合の間に、きちっとした間を取らないので、何がステージ上で行われているのか、全く分からず、見ていて大きく混乱した。更に、一人の選手が、4つのカテゴリーに参加できるルールなので、同じ選手が、連続して登場するので戸惑ったし、周りで観戦していた人も、今何のカテゴリーの試合を行なっているか分らず、首を傾げていた。

大会主催者は、この大会は、選手たちが競う大会ではなく、ボディビル、フィジークのショウであると考えて、開催したのかもしれない。ショウアップしようと、司会を英語で進めるのだが、ただでさえ聞き取れないのに、早口で、何の試合を次に行なうのか話したようだが、聞き取れなかった。日本人しか見ていないのだから、司会運営は日本語で行なわないと駄目だ。格好付けすぎと思った。ディスコのような大音量の音楽も私には、うるさく聞こえた。

会場は、カルッツ川崎と言う垢抜けた名前だが、実態は、体育館である。ステージの後ろにも観客席が見え、体育館の壁をビニールシートで覆っていたが、チープ感が漂っていた。主催者としては、ラスベガスのホテルで行なうショウのようにしたかったのだろうが、場所も、司会も悪く、今の時代、司会を英語で進行するからオシャレとは決して言えず、すべてが中途半端だと思った。

入場料はA席が6000円で、価格は高いと思った。東京オープンボディビル大会は入場料が3500円である。席は自由席で、決まっていないので、早く到着しないと、席が確保できない恐れがあるので、面倒だった。2万円、3万円のビップ席があったが、価格が高すぎると思った。更に出場費が、1カテゴリー出場料が2万円と言うのも驚くべき高価格だ。4カテゴリーまで出場できるので、4種目に出場すると、8万円もかかることになる。出場選手から多額の出場費を取り、入場料も極めて高く設定されていて、見方によれば、競技性が薄く、あくまでショウで、儲けるためのイベントのように思えてしまった。こう思うのも、すべての満足度が低いためからだ。

アメリカから、バリバリの現役ビルダーやフィジーカーを多数連れてきて、アメリカは凄いと、目で楽しませてくれれば再度見に行くことも考えるが、今のままでは、もう二度目からは、この大会を見に行く気持ちになれない。

鈴木桂一郎アナウンス事務所

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