2月3日(日) 『私の尻は全部筋肉でできているので垂れない、と三島由紀夫のように言いたい』

巣鴨には、桜温泉と言う、スイミングクラブに併設されている温泉があり、家のお寺がたまたま巣鴨にあるので、お墓参りに行く度に、温泉に身体を温めに行く。

スイミングセンターの水を確保するために井戸を掘ったら、たまたま温泉が出てしまったと聞いたが、スイミングクラブに通う子供達も温泉に来ているのか、土日には、午前中から親子連れが多い。で、子供たちのお尻を見ることが多い。別にセクハラ感覚で見る訳ではないのだが、子供のお尻は、一様にみな丸い。脂肪たっぷりで、柔らかそうで、お尻がプリッとアップしていて、垂れた尻の子供は皆無だ。

温泉だから、中学生、高校生も来るが、大学生を含めた青年までは、尻笑窪があったり、なんとか引力に逆らっているのか、尻が崩れて垂れている人は、殆どいない。しかし30台になると、一様に崩れてくるようである。引力に逆らえなくなるのか、尻が垂れてくる理由は分らないが、不思議な事である。

温泉には、外国人も多く来る。ヨーロッパやアメリカから来た白人は、中年まで尻が垂れた人は見かけないし、黒人にいたっては、尻が垂れた人を見たことがない。尻の肉がどうやら上に持ち上がる体つきのように見える。人種に寄り、筋肉の付き方や、脂肪の付き方が違うからなのか、理由は謎である。

私はというと、やはり尻が垂れてきていて、尻の後ろに、何本も線が入り、老化が著しい。スクワットで、何とか持ち上げようとするのだが、落日は止められないようだ。作家三島由紀夫は、四十半ばで自殺する前、「私の尻は全部筋肉で出来ている」と、筋肉製のお尻が自慢であったが、体脂肪率を極めて低くして、尻の脂肪をなくして、筋肉だけの尻を作り上げられれば、もしかすると、尻が垂れるという事はないかもしれない。

鈴木桂一郎アナウンス事務所

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