2016年6月1日『歌舞伎コラム、猿之助歌舞伎座で念願の宙乗りを果たす』
六月の歌舞伎座で、猿之助が、四の切で、宙乗りをした。先代猿之助、現猿王が、再三新橋演舞場で、この四の切を演じたが、結局最後まで、歌舞伎座で、狐忠信を演じ、宙乗りは出来なかった。弟の段四郎の息子である亀治郎が、猿之助を継ぎ、その夢を果たしたのだと思うと、感慨深い。2日、当代の猿之助の宙乗りを、NHKでは、ニュースとして取り上げていた。この事を知っていた記者がいたと思えば嬉しい事だし、松竹からの情報提供による取材としたら、松竹のしたたかさを感じる。市川宗家の弟子筋の猿之助、先代が果たせなかった歌舞伎座の四の切と宙乗りが、今回当代の猿之助により実現した。猿之助が、歌舞伎座に、主演での舞台をさせてもらえないなら、出ないと、伝わっているが、今月は、まさに主役として、歌舞伎座の舞台に立ち、しか宙乗りを実現させた。当代猿之助のゴネ得と言う感じもするが、猿之助の大活躍、松竹への貢献が、実現させたものだろう。亀治郎の京都での、自主公演を初回から見ている私には、嬉しい事である。
0コメント