2020.10

10月23日(金) 「10月国立劇場2部 魚屋宗五郎、太刀盗人」

菊五郎の魚屋宗五郎は、みどり公演で、度々打演じられるので、一体これまで何回見た事だろう。他の役者の宗五郎も見たが、菊五郎の宗五郎が、今を代表する宗五郎だと断言する。妹を殺され、禁酒した酒を呑み始めて酒乱になる過程が、極めてナチュラルだからである。舞台だから、もちろん実際に酒を飲む...

10月16日(金) 「国立劇場歌舞伎、1部、ひらかな盛衰記、幸希芝居遊」

国立劇場の10月歌舞伎公演の第一部を観に行く。ひらかな盛衰記と、新作、幸希芝居遊(さちねがうしばいごっこ)。 まず、ひらかな盛衰記。鎌倉一の美男の侍といわれた梶原源太景季の物語である。まだ歌舞伎を見始めた時に、尾上菊五郎と、福助時代の中村梅玉で見た記憶がある。当時、宇治川の先陣争...

10月9日(金) 「歌舞伎座、十月大歌舞伎、一部、京人形。二部、双喋々曲輪日記,角力場」

歌舞伎座の10月公演を見る。今月も4部制で、一部の京人形38分、二部の角力場46分と、それぞれが短いので、歌舞伎は楽しいなと、思う瞬間に芝居が終わってしまい、寂しい限りだ。コロナ禍、歌舞伎を見られるだけでも幸せと考えないといけないが、1等席8000円は高いと思う。コロナの流行で、...

10月2日(金) 「歌舞伎座三部、通称石切梶原、「梶原平三誉石切」

歌舞伎座の10月歌舞伎、第三部、梶原平三誉石切を見る。梶原平三景時を片岡仁左衛門が演じた。青貝師六郎太夫を歌六、梢を孝太郎、大庭三郎を弥十郎。 梶原平三誉石切は、梶原景時を演じる役者の、芸を見る芝居である。この芝居は、いつもは悪役の梶原平三景時が、実はこんないい人だった思わせるハ...