5月3日(金) 『東京オープンボディビル大会まで後一日』

今日は休養日で体を休め、いよいよ明日が大会である。去年の東京オープンボディビル大会では、60歳以上級に初出場して、4位に入賞したが、この一年間は、パーソナルトレーナーの伊勢龍顕さんの指導を仰ぎながら、大会での優勝を目標に、週に6日から7日のトレーニングの日々を過ごしてきた。伊勢さんが組んでくれた、胸、背中、肩、腕、脚の五分割のトレーニングメニューを、指導日以外にも、繰り返し行い、パーソナルトレーニングの日は、昔の言葉で言うと、かなりしごかれた。きつくて、思わず声を出す事もあった。休養も十分に取るようになり、食事も、炭水化物を少なめにし、脂質を抑え、塩分を抑え、高たんぱくの食事を中心にした。妻の協力なしでは、食事は成り立たなかった。まあ、やれる事はすべてやったという思いで一杯だ。

ほとんど早朝にジムに行き、仕事がある場合には、始業時間に合わせて切り上げ、仕事がない時には、昼頃に終わると言う行動スタイルだった。決局、定年後の生活は、ジム中心の生活となり、私はこれを、ボディビルダー的生活と呼んできた。去年11月1日から減量に入り、66キロから55キロ台に体重を落とした。こうして一年が過ぎ、季節は春だが、筋トレ的に言うと、大会直前の実りの秋を迎えた。体重は、瞬間的には54,7キロまで落とせた。今日体脂肪率を計ると、7,3%に落ち、嬉しい事に45年振りに腹筋が姿を現してくれた。下腹部は、完全に脂肪が落ちていないが、まあそれは良しとしよう。脚は縫工筋が見えるようになり、カットが深くなった。ハムも形が出てきた。肩も、メロンには遠く及ばないが、少し膨らんできた。去年よりは、筋肉質で迫力のある身体になれたのではないかと思う。一年の着実な筋トレが、67歳の身体を変化させた事は間違いない。大会で優勝すると言う大きな目標をもって筋トレをしてきた成果が、確かに出てきたと思う。

定年後、ようやく与えられた自由な時間をどう使うか、誰でも考える事だが、私の場合には、ボディメイクに的を絞って時を消費してきた。目標を持たないで、健康の為と言う大きな概念の下、筋トレを行うのもいいと思う。健康の為、毎朝散歩やジョギングするのと似ていて、がつがつしないで、それはそれで良いと思う。ただジョギングを始めると、草大会に出場したくなり、5キロ、10キロと走るうちに、フルマラソンに挑みたくなる。これもまた自然な流れだ。筋トレも、最初は健康のためと考えて行ったが、段々自分の身体に筋肉が付いてくると、大会に出場したくなるのも、また自然な事だ。私の場合も、筋トレは、最初から大会に出場するために、始めた訳ではない。筋トレを続けるうちに、流れで、ボディビルの大会に出場することになっただけだ。ただ目標が出来ると、努力に方向性が与えられ、一生懸命に打ち込んでいけるところが良かったと思う。その事を実感した一年だった。

令和元年5月3日(金曜日) 『伊勢さんのポージング注意点、5月3日版』

1 バックポーズの右ひじが、左より高い。

2 バックポーズでの左の腕の返しが弱い。

3 サイドトライセップスでは、胸をしっかり潰して、身体を軽く捻る。

4 正面リラックスでは、脚の四頭筋を必ず固める。手を横に持ってきた時に、大きく息を吸い込み、胸に空気を入れて張る。腹はバキュームする。大胸筋のカットと大きさを見せつけろ。

5 横向きのリラックスポーズでは、心持ち身体を開いてポーズする。後ろ側の大胸筋を張る。腹は息を吐いて、バキュームさせる事。いちいち舞台側を見ると、だらしがない。パット前を見る事。

6 バックリラックスでは、尻と、ハムに力を込める。

7 ダブルバイでは、縫工筋を出し続ける事。途中で消える事があるので注意。脚を外側に踏み続ける。両肩の高さの位置が同じようになる事。手は必ず握る事。肩のラインと、腕のラインが直線になるように構える。腕はしっかりと内旋させる。片方の足が攣ってしまった事を考えて、両方の脚で縫工筋を出せるようにしておくこと。

8 ラットスプレッドでは、両手の甲を広げて、背中に付けて、サイドに移動させ、親指と人差し指で腰を押し込んでから、一気に胸を広げていく。大きく息を吸い込む事。脚のカットを出すのを忘れない事。

9 サイドチェストでは、後ろ側の胸を固めること。

10 バックダブルバイでは、左右の肩の位置が同じ高さになるように気を付ける。常に床を踏んで、脚のハムストリングを出し続けること。最初は見えていても、消えてしまう事があるので、常に意識を持たないと駄目だ。床を踏み続ける事が大事だ。手を、床に平行ではなく、少し落として構え、心持ち引き加減にすること。ダブルバイより、両手は若干落とし気味でいい。

11 バックラットスプレッドでは、一旦肩甲骨を寄せてから、広げていく事。両肩が同じ高さになるように注意する。

12 サイドトライセップスでは、両腕で、大胸筋を潰して、盛り上げる。心持ち、身体を開き気味にしてポーズをとる。

13 アドミナルサイでは、どちらの脚を前に持ってきても、大丈夫なように、両足で練習すること。

14 フリーポーズでは、サイドトライセップスから、両手を腰に置いてのマスキュラーポーズにする事とした。その後ダブルバイに入り、以下は同じ。

15 サイドトライセップスからZのポーズに移る時には、手を伸ばして、一遍水平にしてから、Zのポーズに移る事。

16 Zのポーズから、座ったままダブルバイに移る時には、両手を床に水平に持ってきて、二頭筋を意識して、手を捻る事。

17 フリーポーズで、決め手になる縫工筋が、演技途中で、意識から飛ぶ時もあるので、縫工筋を出すポーズの時には、縫工筋を出す意識を忘れない事。

18 どうしても、左右の肩が揃わない。くれぐれも揃える事。

鈴木桂一郎アナウンス事務所

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