2017年10月11日(水)『歌舞伎コラム 猿之助カーテンコールで左腕骨折の大怪我、全治六ヶ月。猿之助の慧眼光る』
予報では、晴れて、気温が29度まで上がり、夏のような陽気になると、言っていたが、朝方は、晴れていたものの、午前中から空は曇ってきて、青空がなくなってきた。予報も時には、外れるようだ。今日は、GS勤務で、6時に起き、7時には家を出て、ジムに行き、腕を鍛えた。結構腕に効いている。前回から、1セット10回ではなく、20回と、高回数にしたが、腕にはいいようだ。10時前に局に入り、GS勤務に入った。
10月9日に起きた市川猿之助の歌舞伎座での事故について、今朝のスポーツ新聞各社は、大きく伝えた。10月、11月は、新橋演舞場でのワンピースの再演が行なわれていて、猿之助は、主役ルフィーを務めていた。舞台修了後のカーテンコールの途中で、猿之助が花道のセリに乗って降下中、衣装の左袖が,昇降装置に絡まって、事故は起きたという。猿之助は、左腕開放骨折と言う重症をおった。折った骨が、皮膚を突き破ったと言う。全治六ヶ月と言う報道もあった。ルフィーの代役は、尾上右近が演じた。
今回のワンピースは、猿之助が主役を勤める公演と、右近が主役のルフィーを勤める若手
で構成した公演の二つがあり、その差がどうであるか分からないが、猿之助の休演で、右近は、猿之助バージョンでも、ルフィー役を演じたことになる。どの程度、二つのバージョンに、筋の違いがあるか分からないが、右近が、台詞や、動きが稽古で分かっていたので、代演は、極めて上手くいったと聞く。猿之助は、「自分がルフィーを演じることなく、違う役者が演じることで、ワンピースは、歌舞伎の古典になる」、と言っていたが、若手にチャンスを与えて、次代を育て、ワンピースを歌舞伎の古典にしようと企んだ猿之助の意図が、思わぬ本人の大怪我で、一歩進んだ形になった。猿之助の先見の明が、猿之助不在の危機を救ったことになる。
ワンピースの原作者の尾田栄一郎さんは、「誰が主役を努めても、面白さを保てる演目に成長すればこそ古典になれる。ワンピース歌舞伎は、古典にしたいんだ』と、猿之助が話していたと言う。猿之助、41歳、怪我から復帰した暁には、若手を牽引して、今よりもっと大きい役者として、登場することだろう。21世紀前半は、猿之助の時代である。
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