2015年11月23日『猿之助スーパー歌舞伎2、ワンピース』
これが歌舞伎なのかと、微妙な気持ちを持って帰路についた。簡単に言うと、宝塚+ディズニー+ミュージカルという感じかな。これまで見たことがない演劇で、次に何が繰り出されてくるのか、わくわくしたが、次から次へ、出し物が繰り出されるから、飽きないし、もちろん寝たりもしなかった。暇つぶしという見方で見るなら、極上のエンターテインメントといえるだろう。ただ歌舞伎という見方をすると、どこが歌舞伎なのか、何が何だかわからないというのが正直な処だった。芝居がはねての帰り道、着物を着た、歌舞伎ファンと思われる方たちと一緒に歩いたが、口々に、「これが歌舞伎なのかね、わからない」と話していた。まあ、名優の名演とは、対極にあるのだろう、型はないし、三味線、義太夫もない。鳴り物もない。時折、節に乗ってセリフを言ったり、見えをきったりするが、あくまで、歌舞伎風の味付けのおまけであろう。まあ新たなエンターテインメントが始まったという事にしておこう。
猿之助が少年を演じた。少年を演じきれる、圧倒的な若さに感動した。舞台から飛び出してくる、エネルギーが凄い。ただキャラクターがたくさん出すぎて、漫画の原作を読んだ事がないので、よくわからなかった。まあ、いいだろう、次回作に期待だ。
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